ユーザーをハマらせる二つの要素
ランク制とお買い物システム
以上、紹介した通り、『スイッチスポーツ』は適当にジョイコンを振っているだけでも十分楽しめるが、筆者が感じたユーザーをハマらせる二つの要素について言及しておきたい。ランク制とお買い物システムである。
どの種目でも、インターネット対戦で少しプレーを続けると「プロリーグ」というところで戦うことを許される(いつでも出入りできる選択制)。そして勝ち負けに応じてランクが変動し、リーグを昇格したり降格したりする。勝ちが多いほど上のリーグに行けて、より高度な対戦を楽しむことができる。これは、近年のネット対戦ゲームにほぼ必ず備えられているようなシステムであり、競争心の高いプレーヤーは自分のランクを上げるべく、ばっちりゲームにのめり込むことになる。
そして、一つの試合を終えるごとに、戦績に応じてポイントがもらえる(勝つほどポイントは多い)。このポイントが一定数たまると、アバターの服や表情、エモートのスタンプなどと交換することができる。これがお買い物システムである。
プレーヤーのアバターには初期から選べる服、髪形、表情などがあるが、対戦相手がみな、プレーするうちにゲットしたそうしたアイテムを駆使して着飾っていて結構オシャレで、それを毎回見るうちに自然と「私も欲しい!」という気になってくる。かくしてポイントを得てアイテムを買うためにも、どんどんプレーしてしまうわけである。
世間はそろそろ年の瀬であり、家族で集まりゲームをする機会などが発生することもあろう。それを迎える前のこのタイミングで、選択肢の一つとしてこの『スイッチスポーツ』を提案したい。家族内で対戦して盛り上がっても面白いし、家族でペアを組んでインターネットで誰かと対戦するのも面白かろう。『Nintendo Switch Sports』は一人でのプレーももちろん楽しめるが(筆者もたまに夜な夜なテニスを一人でやっている)、多人数でさらに楽しめる、ライトで爽やかなパーティーゲームである。