受験は、試験中に「良い精神状態」を保つことが大事

整数のかけ算でもっとも頻出度が高いのは九九でしょう。それに続いて、2ケタ×1ケタ(1ケタ×2ケタ)、そして、おみやげ算で計算できる11×11~19×19が続くと考えられます。

11×11~19×19は、算数や数学で頻出のかけ算なので、おみやげ算をマスターして暗算できることのメリットは大きいです。

おみやげ算の習得によって「計算力の強化」という直接的なメリットがあるのに加えて、「受験などで心理的優位を身につけられる」という効果もあります。

基本的に、受験とは「己との戦い」であり、心理戦の要素は少ないと思われる方もいるかもしれません。一方、心理戦とまではいかなくても、受験において、試験中の精神状態を良い状態に保つことは、好結果を出すために重要です。

試験中に焦ったり、逆に気持ちがゆるんだりすると、それが試験のミスにつながることもあります。平常心、もしくは、ほどよい緊張感をもって受験に臨む必要があります。

例えばここ数年、コロナ禍による影響はありますが、中学受験の試験会場での、各塾の応援は、中学受験関係者にとってお馴染みの光景でした。この応援も、ひとつの心理戦と言えるでしょう。自分の塾の先生が大勢かけつけてくれていれば、たいていの受験生は心強く思うものです。

合格祈願のお守りや、五角形の鉛筆(五角を合格とかけている)をもって試験に臨むのも、良い精神状態を保ちたいという願いのあらわれとも言えます。