ドラム式洗濯機は、
すすぎの設定を「注水」に
洗濯機は、大きく分けてドラム式と縦型の2種類がある。ドラム式洗濯機は、硬水のヨーロッパや欧米で多く使われてきたものだ。汚れをよく落とす、という観点で見ると、軟水の日本で使う場合は縦型洗濯機の方がおすすめだという。
「硬水は洗浄力が弱いので、ドラム式洗濯機はたたいて洗うことで汚れを落とす仕組みになっています。ドラム式洗濯機を使っている方は縦型のように洗い方を設定しにくいので、臭いの問題で悩まれている方は多いです。また、ドラム式洗濯機は水の量が少ないので、すすぎの設定は「注水すすぎ」というモードを選択するのが、おすすめです」
また、生乾き臭が気になる衣類には、洗浄力の高い粉洗剤を使うと効果的だ。ただし、規定の量よりも多く使用すると、洗剤成分が汚れをカバーしてしまい、かえって汚れが落ちにくくなる。
「洗剤の量が増えると泡立ちが良くなりすぎて、汚れを保護してしまい、繊維から汚れが出にくくなってしまいます。ドラム式洗濯機を使っている人は、洗剤を入れる際に、水と洗剤を一対一で割ったものを洗濯ケースに入れると、衣類に洗剤が早く浸透して、しっかり汚れを除去できます。縦型洗濯機を使っている人は、衣類を入れる前に水と洗剤だけを入れて混ぜてから衣類を投入することをおすすめします。洗浄力が弱いせっけん洗剤を使っている人も、洗剤と水を混ぜておくといいです。規定量よりも少し多めに入れてあげると、洗浄力の弱さを十分補えますよ」
乾かす時間は5時間以内が鉄則
風は下から当てる
気温が低い冬の時期は、トレーナーなど分厚い衣類が多いのに洗濯物が乾きにくく、嫌な臭いが発生しがち。雨の日に部屋干しすると、さらに生乾き臭が発生してしまいそうだ。しかし、茂木氏は、部屋干しは臭いの原因にならないといい、むしろ外干しするよりも衣類へのダメージが少ないため、おすすめの干し方だという。
「大事なことは、洗濯した後、できるだけ早く乾かすことです。部屋干しするなら、温度と湿度をコントロールしやすい、狭めな場所を選びましょう」