NHK『あさイチ』(12月12日放送)に精神科医Tomy先生が出演し、これまで覆面を貫いてきた気になる素顔を初公開。番組では「嫉妬」をテーマに、自虐ネタが人気のお笑い芸人・ウエストランド井口さんのお悩みに優しく答えた。
誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、最新刊の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。この本は、大反響を得た衝撃の“1秒シリーズ”の第1弾『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』をベースに小説化。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。
とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の執着を手放すための優しい言葉を授けてくれる。YouTube「精神科医Tomyの人生クリニック」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
いい過ぎた自分が嫌になる……
職場でもプライベートでも、人間関係がこじれるとモヤモヤしますよね。なんとなく相手に余計なことをいったり、言葉が過ぎてしまったりすると、後悔するし、自己嫌悪にも陥ってしまうこともあるでしょう。気にしないようにすればいいのは、頭ではわかっていても、なかなかそうもいかずに苦しい思いを抱えている人は少なくないと思います。
では、どうすればいいのでしょうか? そもそも、後悔していること自体が大事なことで、実はそんなに問題がないと思っていいです。なぜならいい過ぎたことを気づいていない人も、世の中にはいるからです。ポイントは、自己嫌悪に陥った自分をフォローすること。ここにまずは意識を集中することです。
自分のやったことを申しわけなく思っているのならば、頭のなかでモヤモヤ考えているだけでなく、思い切って行動に移すことです。具体的には、申しわけないと思っている相手に、ひと言、お詫びをすればいいんです。もっとも、相手にはアナタが申しわけないと思っていることが、じつは雰囲気で伝わっている可能性が高いです。
行動を起こしてみる
悪びれる素振りも見せない人と違って、相手に悪いことをしたと思っている人の言動や醸し出す雰囲気は、まったく違います。だから、申しわけないと思う気持ちは、なんとなく伝わっているかもしれませんが、自己嫌悪をフォローする意味合いからしても、頭を切り替える「行動」をとることが大事です。
ひと言でいいんです。「なんかちょっと強くいっちゃったけど、ごめんね」というだけで、自分も相手もホッとするし、うれしくなるはずです。「いえいえ、私こそ悪かったね」なんて、逆に申しわけなかったっていうふうに、だいたいは収まるはず。「雨降って地固まる」ということにもなりやすいです。
心残りをなくすために
ひと言あれば、「あっ、この人、いい人だな」ってコロッと相手の印象も変わるものです。それによってお互いの関係性も改善しやすいし、なにより自分が行動を起こしたことによって、心残りがなくなります。気持ちが切り替わるんですね。
頭のなかだけで気持ちを切り替えようとすると、なかなかうまくいかないので、いつまでたってもモヤモヤしっぱなし。実際に行動を起こすか起こさないかでは、雲泥の差があるんです。
本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。