みどり:確かに、違います。なんかセミナーとかの資料で大きく書かれてあったから、2000万円という数字ばかりが印象として残っていました。

岡FPですよね。では、まず公立の例で見ていきましょう。確かに全部合計すると約717万円になりますが、合計してそれをゴールにして貯金する必要はあると思いますか?

みどり:いや、ないですね。落ち着いて考えたらそうですね(笑)。学校の費用って、たぶん月ごとに引き落としだと思いますし、普通に払えると思います。

岡FP:そうですよね。大事なのは合計額ではないですよね。そりゃ、あるに越したことはありませんけどね。

近年の「学費傾向」を教えてください

みどり:岡さん、公立にずっと行ってくれたらいいのですが、そうとも限りませんよね。中学は公立のところも多いと思うのですが、高等学校は私立に行く可能性もあるんじゃないかとは思っていて、そこが心配なんです。

岡FP:今は、所得等の要件を満たす生徒に対して、授業料に充てるための 「高等学校就学支援金制度」が始まっています。

みどり:初耳です!

岡FP:2020年4月から「私立高等学校授業料の実質無償化」もスタートしていますが、私たちの頃にはなかった制度だから知らない方も多いのです。

みどり:実質無償化……すごいフレーズですね。

岡FP:この制度は、高校生のいるご家庭の負担を減らすために、年収目安910万円未満だと国から授業料に対して、公立高校授業料相当額の年額11万8800円支援され、年収目安590万円までのご家庭だと39万6000円支援されるというるものです。

みどり:へえ。こういう支援って、もう少し収入の制限が厳しいのかと思っていました。

岡FP:年収の目安とされる910万円はあくまでも両親、高校生、中学生の家族で両親の一方が働いている場合。家族の人数、働いている人の人数で、実際に対象となるかの年収は変わるのでご注意くださいね。