NHK『あさイチ』(12月12日放送)に精神科医Tomy先生が出演し、これまで覆面を貫いてきた気になる素顔を初公開。番組では「嫉妬」をテーマに、「M-1グランプリ2022」優勝のお笑い芸人・ウエストランド井口さんのお悩みに優しく答えた。
誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、最新刊の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。この本は、大反響を得た衝撃の“1秒シリーズ”の第1弾『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』をベースに小説化した“珠玉の名作”といわれる。
ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の執着を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
自慢するとバカにされる
自慢したり、自慢されたりするときって、ありますよね? 最初にお伝えしておくと、自慢するとバカにされます。自慢しているその場では、「へー、すごいね」なんて褒められたりするかもしれません。でも、心の奥底では無意識に「バカだな」「つまらないな」「しょうもない」なんて感じていることが多いんです。
どんなにすごい実績があっても、そのことを自慢した時点で鼻につくようになります。自慢する人というのは、基本的に自分のことを「すごい」と思ってほしいんですね。それなのに、むしろ逆の効果が生じてしまうという意味で、自慢は非常に残念な行為といえます。
「すごい」と思ってもらいたいという気持ち自体は、そんなに悪いことだとは思いません。ごく自然な承認欲求ともいえますが、その手段として「自慢する」ということになると、逆効果を生むわけです。世の中には、本当にすごいことやっているのに、自慢しがちな性格であるがゆえに、バカにされがちな人って案外にいます。
行動で示すだけでいい
だから、あなたが自分のことを知ってほしいとか、すごいと思ってほしいのであれば、自慢してはいけません。行動で示すということが大事なんです。行動で示して、行動で結果が出てたら、まわりの人は勝手にすごいと思ってくれます。
自慢して、まわりの人に「すごいですね」といってもらっても、なんの意味もないと思ったほうがいいです。意味がないどころか、自分が気づかないところで、評価を下げてしまっています。自分のことをすごいと思ってほしいのであれば、なにもいわなくてもいい。行動で示すだけでいいんです。
そうはいっても、言葉の端々で自慢することが癖になっている人もいます。そういう人は、「いま自慢しているな」と自分で気づいたら、「いま相手にバカにされている」くらいに思っておいたほうがいいです。そうやって自粛して、ついつい自慢するのを防ぎましょうね。現実は真逆の方向に働いてしまうのですから。
本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。