【具体的なお悩み】
2022年に入って、急に主人が他界しました。
私はもともとパートに出ていましたが、主人を亡くしたダメージが大きく、しばらくお休みしていました。
最近ようやく再開しましたが、今年の年収は約80万円です。これから労働時間を増やしたとしても100万円程度だと思われます。
これから頑張って就職活動をし、派遣社員に転職してフルタイムで働くことも考えていますが、それでも年収は150万円~200万円程度でしょう。
精神的・体力的に限界な状況で、フルタイム勤務をするべきなのか迷っています。
相続申告が済んでいる金融資産として、主人がためてくれた8750万円を保有していることもあり、当面の資金繰りは問題なさそうです。ただ、将来が心配です。
なお、子どもの高校学費はこれから支給される就学支援金でちょうど賄える予定です。高校卒業後は私立大学に通う予定です。
これから大学の学費がかかる中、今後の家計は大丈夫なのでしょうか。
資産運用についても迷っているので、iDeCoやNISAを始めたり、マンションを売ったりするべきか、併せてアドバイスいただけると幸いです。
夫の法要費に息子の大学進学費…
Qさんのこれからの支出額は?
さっそく今後の家計収支を試算しながら回答していきますが、Qさんが将来的に受給予定の公的年金額などが記載されていません。このため、推測を交えて回答することをご承知おきください。
Qさんの現在の年収は、遺族年金などを含めて360万円です。一方、年間支出は240万円なので、差し引きすると年間では120万円の黒字です。
ただし、個人年金保険の受給は「あと5年で終了」と書かれていることから、年間120万円の黒字を続けられるのはQさんが55歳までです。120万円の黒字が5年間続くので、黒字総額は600万円です。
※今回の試算では、試算対象の年齢になった誕生日から、次の誕生日までの期間を「1年」として計測しています。
一方、今後5年間で考えられる支出としては、ご主人の法要費など、法事関連の臨時出費がまだある予定です。今回は、この法事関連費用の総額を100万円とします。
また、息子さんは高校3年生です。今後の進路については「卒業後は私立大学に通う予定」と相談文に記載があります。これは推薦で進学先が決まっているということでしょうか。文面だけでは状況が分からないので、息子さんは大学受験をすると仮定して試算を進めます。