全国的な知名度は高くても
本社は地方に置くベネッセとファストリ

 2位は、岡山県岡山市に本社を置くベネッセホールディングス。平均年収は966.7万円だった。傘下のベネッセコーポレーションが手掛ける通信教育「進研ゼミ」をはじめとした教育事業のほか、介護、保育に関わるサービスなどを運営している。

 3位は、ユニクロやジーユーを連結子会社に持つファーストリテイリングで、平均年収は963.7万円。同社の歴史は1949年、現代表取締役会長兼社長の柳井正氏の父、等氏が山口県宇部市に開業した紳士服店から始まった。98年に事業拡大のため本社を山口市に移転し、現在も本社を同市に置く。

 とはいえ、有価証券報告書には、山口県山口市はあくまで登記上の本店所在地であり、実際の業務は「東京都港区赤坂のミッドタウン・タワー(六本木本部)」で行っている旨の記載がある。同社の単体従業員数1617人のうち、本社の従業員数はわずか60人である。

 4位は、E・Jホールディングスで、平均年収は896.6万円。同社は、建設コンサルタントのエイト日本技術開発を中核会社に据える、持ち株会社だ。

 5位は、ウエストホールディングスで、平均年収は852.5万円。同社は、太陽光発電システムの施工・販売などを行う企業グループの持ち株会社である。

 上記の5社を含め、平均年収が650万円を超えた企業は20社だった(21年版では17社)。

 ランキング完全版では、6位以下を含めた計100社を掲載している。ぜひ、チェックしてみてほしい。

(ダイヤモンド編集部 柳澤里佳)

>>年収が高い会社ランキング2022最新版【中国&四国地方・100社完全版】を読む