ひろゆきが語る「あの事件で回転寿司に行きたくなくなった人」の特徴とは?ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超え、代表作の『1%の努力』は46万部を超えるなど、現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。彼の最新刊『99%はバイアス』では、「ブレイクの秘訣」を明かし、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語った。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「バカは一定数、必ず発生する」

 あなたは今、回転寿司屋さんに行きたいでしょうか?

 もしかすると、一連の事件を見て、「行く気がなくなった」という人が多いのではないでしょうか。

 こうしてバカが可視化されたわけですので、まあ、その気持ちもわかります。

 でも、そもそも安い飲食店って、「リスクがある。それを承知の上で、それでも安く食べたい」という欲求を満たすところだと思うんですよね。

 もちろん、店員さんもお客さんも、モラルがある人がほとんどです。みなさん、一生懸命、マジメに働いていたり、生きています。

 でも、「2ちゃんねる」を運営してきた僕が思うのは、「バカは一定数、必ず発生する」ということなんですよね。

リスクとの付き合い方

 特に飲食店は、高校生や大学生のアルバイトを雇って運営がされています。

 彼らは仕事に慣れてくると遊び半分で働いたり、サボったりする。

 また、安い飲食店には、小学生や中学生、高校生だけで出入りができます。

「ドリンクバーで変なドリンクを作る」
「調味料をたくさん入れて罰ゲームにする」

 ということが、遊びになります。

 そういう場で飲食したくないのなら、それ相応の「高い店」で食べればいい。

 そのリスクとの付き合い方を分かっていない人が、「けしからん!」と怒っているんですよね。

 そして、「一生、回転寿司には行かない!」と言いながら、別の安い飲食店に流れている。

 どこだって同じようなものだと思いますけどね。

反応ではなく「どう受け止めるか」だ

 ネットは、見えないものを可視化する装置です。

 知らなくてよかった情報が届いてしまいます。

 ネットとの情報を受け取ったときに、瞬間的に判断しないことです。

「まあ、こういうことはよくあるものだ」と、自分の頭で判断できるかどうか。

 ネットに書いてあることや動画で、すぐに反応しないことが、あらためて求められていると思いますよね。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『99%はバイアス』『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。