プロ・アマを問わず、共通するのは、背骨を整えれば本来の体の動きに変わって、ラクになるばかりか、パフォーマンスが劇的にアップするということです。

背骨のトレーニングで好結果が続々!

 たとえば、フィギュアスケート選手のTくんは、背骨を整えた結果、オリンピック代表の座を勝ち取りました。

 フィギュアスケーターとして背が高いほうではなかった彼は、表現を大きく見せる必要がありましたが、背骨が硬いために胸郭が動かなくて手が伸びません。背骨を動くようトレーニングすると、胸郭と肩甲骨も動くようになって、手を大きく動かせるようになりました。

 また、ジャンプの精度も劇的に変わりました。背骨がねじれるようになったおかげで、高く、長く飛べるようになり、オリンピック代表選手に選ばれ、見事入賞したのです。

 プロ野球のO選手は、腰の痛みが取れただけでなく、打撃パワーが向上しました。腰を痛めた原因も、背骨が硬く、腰を反らしてバッティングしていたからです。バットを振る際に、背骨を軸として回旋し、コマのようにまわれば、打撃パワーも上がります。腰への負担がなくなってラクになります。

 プロ野球のS投手は、背骨を中心に体がうまく使えるようになると、野球肘の痛みが取れただけでなく、球速が上がりました。

 彼は高校時代に肘の手術をしていて、肘痛以外に腰痛も持っていました。背骨が硬くて動かないと、体の連動がうまくいかず、肘や腰に負担がかかって痛みが出てしまいます。しかし、背骨のトレーニングで体の連動がうまくいくと、球速が10キロ以上アップしたのです。

筋トレだけでは動ける体はつくれない

 チーターがあれだけ速く走れるのは、背骨が柔らかく、しっかり動き、全身の連動が上手にできるからです。人間もチーターのように背骨をうまく使えるようになると、ケガをせずに動ける体に変わります。

 そこに気がついたのは、野球の投手としての現役を引退し、トレーナーになってからでした。当時のトレーニングは「筋肉を鍛えて大きくする」が常識。最初に担当した実業団の野球チームでは、パワーアップのために一生懸命に筋トレを指導しました。その結果、選手たちの筋肉は発達して体は大きくなり、体重も増えたのです。

 ところが……、喜びも束の間、キャンプ中にケガ人が続出しました。「なんでケガ人が出るんや」選手がストレッチをしっかりやっていないから?クールダウンしていないから?睡眠をちゃんと取っていないから?……はじめは選手のせいにしていましたが、ふと気づいたのです。

「筋肉をつけただけでは動けんようになる」――その後、自分自身の体でトレーニングを試行錯誤し、運動学、トレーニング学、機能解剖学などを独自に研究した結果、「筋肉を大きくするだけではケガもしやすく、パワーは上がらない」「ケガをしにくくしてパワーを上げるためには、背骨を中心に本来の体の使い方をすればいい」という結論に至ったのです。

 みなさんも、背骨を整え、本来の体の使い方をすれば、日々苦しんでいる痛みや症状から解放され、さらにはスポーツや仕事のパフォーマンスもアップするでしょう。