陽気さあふれるカラフルな墓地
墓地というと、一般的に「暗く厳かな場所」ととられられていますが、そのイメージを覆すような、色彩豊かで楽しげな墓地が世界にはあります。たとえばルーマニアのサプンツァという村にある墓地は、その名も「メリー・セメタリー(陽気な墓地)」。1935年、木彫り職人のスタン・イオン・パトラシュが、墓碑に故人の肖像とその人生を伝える手書きの文字を刻んだのがきっかけとなり、800基を超えるカラフルな墓碑が並ぶ墓地になったのでした。
アクセス サプンツァSăpânțaへの拠点となるシゲトゥ・マルマツィエSighetu Marmațieiから西へ約20km
グアテマラのチチカステナンゴの市民墓地もまた、明るい雰囲気の墓地として知られます。マヤ文化が色濃く残るこの地では、死者を敬うことで、避けることのできない「死」と折り合いをつけることができるのだとか。ピンクや水色の家型墓地がずらりと並ぶ様は、まるで小さな村のようです。ほかにもメキシコのイスラ・ムヘーレスの墓地などポップで色彩あふれる墓地があり、「死」に対するネガティブなイメージが薄らいていくかもしれません。
アクセス グアテマラ・シティの空港La Aurora International Airportから北西へ約140km