市場に流通している東京23区の中古マンションのうち値下げをした物件の割合である「価格改定シェア」が、2021年1月から上昇傾向に入った。22年12月は44.1%で約10年ぶりの高水準。価格改定した物件がどれくらい値下げしたかを示す「値下げ率」も、じわじわ拡大し始めた。

 価格改定シェアと値下げ率が共に拡大するこの兆候は、08年のリーマンショックで不動産バブルが崩壊した頃と類似している。中古マンションは今後、さらに値下げが期待できるかもしれない。