最後には
自分が変わることを決める

「リーダーシップやマネジメント力は、どうしたら身につきますか?」
「チームはどうやって盛り上げていったらいいですか?」

 と、よく聞かれる。これまでは、「そんな問いに対する答えはない」と話してきた。リーダーシップはまず、Lead the Self、自分をリードすることが何より大事だ、といつも話してきた。それは、やっぱり大前提だ。

 しかし、突き詰めていくと、分かれ道にさしかかる。

「このまま一人でやり続けたほうが早くて楽だから、自分ができる範囲で、自分だけでやればいい」という選択肢と、「今より大きな仕事をしたいからチームをつくって成長させていきたい」

 という選択肢。これは人それぞれの判断だ。

 しかし、「早く行きたいなら一人で行け、遠くに行きたいならみんなで行け」というアフリカのことわざのように、何か大きなことに取り組みたいなら、チームをつくって踏み出すほうがずっといい。

 そんな、「遠くに行ける」チームの共通点をまとめて一言で言い換えていくと、次のようになる。

■ リーダーは、メンバーを活かすのが仕事
■ そのために、フラットな場をつくる
■ そして、メンバーの想いや考えを聴く
■ 会議の場でもフラットに意見を出し合う
■ チームはゴールを共有しているからチームなのだ
■ そして、それは組織をまたがる場合も同じ
■ 踏み出し、続けることが大事

 これを見ていただければわかると思うが、リーダーとして、チームをつくっていくときに大事なのは、決してスキルではない。

 あなたのすべきことは簡単だ。

■ ヒエラルキーではなく、フラットであれ
■ 自分ではなく、メンバーを活かそう
■ そのために話を聴こう

 ほぼ、これだけだ。マインド、つまりスタンスの問題なのだ。

 まったく難しいことはないはずだ。なぜなら、時間をかけてスキルを身につけていく話ではなく、スタンスを決めればいいから。Just Do it.だ。

「固定概念」を捨て
フラットになろう

 現代の社会は、「ダイバーシティ&インクルージョン」、すなわち、「みんな違ってみんないい」という大前提に基づき、どんどん、フラットになってきているのだ。ヒエラルキーが残る会社もあるだろうが、そういう会社であっても、これからはどんどんフラットになっていく。これは確実だ。

 世界は、確実にフラットになっていく。インターネットが様々なところで様々なものと“connect”していき、私たちの仕事や生活にこれまで以上に入り込んでいくことで、社会のフラット化を促進する。

 ヒエラルキーが好きか、フラットな社会が好きかは価値観の問題だから、どちらでもいい。上司は部下よりえらいのだ、と思うのも自由だ。

 しかし、社会はあなたがどう思おうが、確実にフラットになっていく。

 業界や会社の個別事情はあれど、最終的には、フラットなチームづくりが必ず主流になる。今も既に進みつつあるが、これから先、加速度的にさらにスピードをあげて、フラット化が進むことは確実だ。

 あなたは、変わることができますか?