自分の考えていることが、うまく人に伝えられない」「人とコミュニケーションをとることに、苦手意識がある」と悩む方は多くいます。しかし、その悩みこそ「相手とよい関係を築き、人を動かす」ための第1歩に変えられるのです。『超完璧な伝え方』の著者、4代目バチェラー・黄皓氏による「誰とでもスマートに人間関係を築く」ための簡単なテクニックを紹介します。

「いつ話せばいいのか分からない」時に「人間関係がうまい人」がやる1つのことPhoto: Adobe Stock

コミュニケーションには呼吸がある

複数の人との会話に、苦手意識がある人も多いと思います。

参加者に知り合いの少ないパーティーや交流会、はじめて参加した集まりなどでは、ぎこちなくなってしまいますよね。

私もあるバラエティ番組に出演したとき、フリートークに参加する10人以上が全員初対面という状況がありました。

収録がはじまっても「あ、いま自分は発言していいのかな。それとも、この人が話すのかな」とずっと考えるわけです。

出しゃばったり、他の人とかぶってはいけないので、話し出すタイミングが非常に難しいと感じました。

いわゆる「間」、コミュニケーションの呼吸は人それぞれに存在します。

ずっと一人で喋り続けて「まだ話すの?」と思うような人もいれば、ひと言喋ったあとに黙ってしまい「え、それだけ?」と思うような人もいる。

もし、気心の知れた仲間であればお互いの「間」がわかります。

あるいは、そこまで仲が良くなくても、1対1のシチュエーションであれば、話すタイミングは何となくつかめるはずです。

ただ、3人以上で集まったときは難しい。それが初対面だとなおさらです。

自分が話したいからといって、相手の話を遮るのはもちろんNG。

とはいえ、相手が話し終わるのを待っていると、なかなか喋り出すことができないのもまた事実です。

そんなときに使えるテクニックを紹介します。

ジェスチャーでアピールする

なかなか自分から話し出せないのは、「話の流れを断ち切ってしまうのでは」という怖さがあるからです。そこで、あなたが話すタイミングは相手にゆだねましょう。

そのとき使えるのがジェスチャーです。

たとえば相手が喋っているときに「あー、なるほどねー」と相づちを打ちながら、「ねー」と語尾を伸ばして口を開けたままにしてみてください。

すると「あ、次に何か喋るのかな?」と相手に思われやすくなります。

このジェスチャーで「次、自分が喋りたいです!」というアピールができるのです。

もっとわかりやすく、相手の目を見ながら手を挙げるジェスチャーも有効です。

そこで間が生まれたら、その機を逃さずに喋り出してください。

(黄皓著『超完璧な伝え方』から一部を抜粋・改変したものです)