自分の考えていることが、うまく人に伝えられない」「人とコミュニケーションをとることに、苦手意識がある」と悩む方は多くいます。しかし、その悩みこそ「相手とよい関係を築き、人を動かす」ための第1歩に変えられるのです。『超完璧な伝え方』の著者、4代目バチェラー・黄皓氏による「誰とでもスマートに人間関係を築く」ための簡単なテクニックを紹介します。

頭のいい人が「話すのが苦手な人との会話」で絶対に注意する2つのことPhoto: Adobe Stock

「何を話しているのか」整理を手伝う

話すのが苦手な人に話をしてもらうためにはどうすればいいでしょうか。

話すのが苦手な人には大きく分けて2通りあります。

1 話しているうちに自分でも何を伝えたかったのかわからなくなる人

2 緊張や不安で何から話せばいいのかわからない人

1の「話しているうちに自分でも何を伝えたかったのかわからなくなる人」の場合は、相手の思考整理を手伝ってあげましょう。

相手が話した内容を要約することで「あ、言いたかったのはそれです!」と相手も納得し、話が進んでいきます。

「つまり、こういうことですか?」と確認できるように、相手が話しはじめたら要約の準備をしておきましょう。

要約するときのポイントは、相手が口にした最初の言葉を見失わないようにすることです。

「何の話でしたっけ?」と聞かれたとき、最初のほうに言ったキーワードを教えてあげると「そうそう、そうだった」と相手も思い出して整理ができます。

また、話を聞いているときに、メモを取ることもオススメです

相手に自分のメモを見せながら、「こういうことで合っていますか?」文字で確認してください。視覚的にわかりやすくなるので、相手もより早く思考の整理が可能です。

相手に話してもらう前にやるべきこと

2の「緊張や不安で何から話せばいいのかわからない人」の場合は、相手に話してもらう前に、まずあなた自身のことを話すようにしてください。

つまり先に自己開示をするのです。

たとえばインタビューでも「今日はよろしくお願いします。早速ですが最初の質問です」とはじめても、いい話は聞き出せません。

いきなり本題から入るのではなく、「今日はよろしくお願いします。質問の前に、軽く私自身のことを紹介させてください。勝手ながら、自分の人生をふりかえっても〇〇さんに共感するところがたくさんあり、今日はとても楽しみにしてきました」と自己紹介があってからインタビューをされたほうが、話すほうもラクになります。

また、自信がない人の場合は「自分の話なんかつまらない。だから話したくない」と感じているパターンも多くあります。

だから、あなたが自己紹介をするときには「実は最近仕事で大きな失敗をしたから、多くの困難を乗り越えてきた〇〇さんの話を聞きたい」など、自分の弱みも一緒に開示してください。

そうすると「ここまで話してくれるのなら、自分も話してみようかな」相手も前向きになれます。

(黄皓著『超完璧な伝え方』から一部を抜粋・改変したものです)