大阪市にある「天神橋筋商店街」が、日本一長い商店街として知られている。天神橋筋は、天満宮の門前町として発展した歴史ある商店街で、天下の台所、大阪の胃袋を満たす天満市場も近くにあったことから、庶民的な盛り場として大阪きっての賑わいぶりを見せていた。

 だが、昭和初期には天満市場が移転したり、大型店の攻勢にさらされたり、さらには地下鉄と阪急の相互乗入れでターミナル性も失い、苦境に立たされた時期もあった。だが、魅力ある商店街を目指して巻き返していった。

 天神橋筋商店街は、天神橋1丁目から6丁目まで、全長2.6kmにもおよぶアーケード商店街で、衣料品店や飲食店、娯楽場などが軒を連ねている。

 だが商店街の総延長では、香川県高松市にある高松中央商店街が、全長2.7kmで日本一長い。また、日本で初めてのアーケード商店街は、1951年に誕生した北九州市小倉北区魚町にある、全長130mの魚町銀天街である。

日本で一番広い
地下商店街はどこ?

 大都市では地上ばかりではなく、地下空間も有効に活用されている。特に、ターミナルの地下には大規模な商店街が形成されていることが多い。

 地下街は大きく分けて、鉄道の地下フロアや地下鉄の建設と合わせて開設されたもの、単独の商店街建設を目的としたもの、地上の交通緩和を目的につくられた地下通路の設置と合わせて建設されたものがある。