20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋・再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

京都産業大生の就活事情

 設立の頃から、就職に強いことでよく知られている。かつて左翼系の大学が企業から敬遠されていた時代、京産大の学生は一流企業から好まれて採用され、当時の卒業生が管理職や役員になっているため現在も就職に強いというのもひとつの理由。

 大学の進路・就職支援センターのバックアップ体制も万全で、約45人もの就職・キャリア担当の職員が一人ひとりの学生をサポートしている。毎年、春に就職を希望する3年次生約3300人と面談を行うところから始まり、きめ細かなサポートを実施。

 WEBやチャット機能を使った個別対応のほか、学内企業セミナー、U・I・Jターン、公務員就職支援、模擬面接等の学内就職支援行事を1300回以上開催。市場のニーズを把握するためにスタッフが全国500社もの企業訪問も行っている。卒業生の進路把握率もほぼ100%だ。

 そして、その支援体制とキャリア教育が企業から高く評価され、学生1人あたりの求人社数は5.13社(2022年3月卒業生実績)と恵まれた状況にある。

 教職員だけでなく、先輩や社会で活躍するOB・OGも強い味方だ。就職活動を終えた先輩が「学生就職アドバイザー」として気軽に相談にのってくれたり、OBやOGを訪問して仕事内容ややりがいなどを聞いたりもできる。毎年1月~2月頃には4年次生や若手OB・OGが3年次生を応援する「就活祭」を開催。リアルな情報や対策を知る貴重な機会となっている。

 コロナ禍での就活において、通常はキャンパス内のみで閲覧可能な卒業生からの就職活動に関するアドバイス情報もオンライン上に公開された。「OGの話を聞いて、具体的な仕事がイメージできるようになり、志望職種が絞れた」(経営学部生)、「偏差値の割に有名企業への就職実績は悪くないと思う」(外国語学部生)。

 インターンシップ制度も充実していて、条件を満たせば学年に関係なく誰でも参加が可能。