依頼された仕事は、大きな岩の固まりのようなもので、そのままでは扱うことができないし、誰かの手を借りることもできません。具体的なタスクに分割することで、ようやく自分が何をするべきかが見えてきます。

 上司から仕事を依頼されたときに大事なのは、依頼された「その瞬間に」仕事を分割しておくこと。

 新入社員だと、他の先輩たちからの依頼も溜まっていたりして、上司からの指示にはひとまず「わかりました」と返事しておき、他の仕事が片付いてからようやく仕事の手順を考える……なんてことをやりがちですが、そうすると、時間がかかるタスクに着手するのが遅れたりします。

 お客様に回答をもらう、業者さんに見積もりをもらうなど、外部の人とやりとりが必要な仕事の場合、上司に指示されてすぐに着手しないと間に合わないものも多々あります。

 

 そうすると、

上司「あの仕事、終わった?」

部下「いや、業者からまだ見積もりが送られてきてなくて」

上司「それ、最初に頼んでおかないとダメでしょ!」

 みたいなトラブルに発展したり……。

 

――あるあるですね……。新人の頃ってとくに「あれやらなきゃ」「これやらなきゃ」と雑務に追われて、簡単なものから手をつけがちですよね。

安達:難しい仕事、特に「どうしたら良いかよくわからない」仕事は、思っているよりもはるかに時間がかかります。見積もりの2倍から3倍はかかると思っておいたほうがいいでしょう。

 だからこそ、上司に依頼されたらすぐに、手順を整理しておくことが、仕事をスムーズにこなすコツだと思います。

 

 おさらいすると、

仕事を任されたらすべき8箇条

1.納期を確認せよ

2.成果を合意せよ

3.仕事を分割せよ

4.難しい仕事から取り掛かれ

5.行き詰まったら、「即、相談」せよ

6.説明責任を果たせ

7.自分でゼロから考えるな。前例を探せ

8.人への依頼は早めにし、1から7を守らせよ

 

 これを仕事の基本として、常に意識しておけるといいと思います。

【コンサルが教える】仕事を任されたとき、二流は「納期の確認」をする。では、一流は?