読者の皆さんにも、こうした経験が必ずあるはずです。ここ数年は(3)タイプの仕事が増えている気もします。

「自分の予想を大幅に超えた業務をこなさないといけなくなり、計画していたことが水の泡になった!」

 僕たちは(3)今までの予想を超えた新たな仕事を見積もることができませんし、できれば見積もりたくないのです。だから「未来のほうが与えられる時間は多いし、うまく時間をやりくりすれば、直近の締切より時間が捻出できるのでは?」と考えてしまいます。

 でも、これは錯覚です。今より未来のほうに時間がある保証はありません。

 僕の経験を踏まえていえば、1か月後より3日後のほうが、突発的なトラブルが起きている確率は低い。だったら、3日以内に行動したほうがよいのです。

時間と完成度は比例しない?
時間不一致現象

 僕たちが、未来の時間を甘く見積もる原因には、行動心理学の「時間不一致現象」が深く関わっています。

 例えば、リーダーから、この1週間が繁忙期でないあなたに企画書の依頼がきたとします。どちらが簡単にできそうな気がしますか?

Q:どちらが簡単に仕事ができそうに感じるか
(1)5日後の締切り
(2)2週間後の締切り