「子どもには、少しでも体によいものを食べさせたい!」ですよね。
でも、ごはんは毎日のこと。なるべくシンプルで簡単に済ませたいものです。
この連載では、『医師が教える 子どもの食事 50の基本』の著者で、赤坂ファミリークリニックの院長であり、東京大学医学部附属病院の小児科医でもある伊藤明子先生が、最新の医学データをもとに「子どもが食べるべきもの、避けるべきもの」をご紹介します。
不確かなネット情報ではなく、医学データと膨大な臨床経験から、本当に子どもの体と脳によい食事がわかります。毎日の食卓にすぐに取り入れられるヒントが満載です。
※食物アレルギーのある方は必ず医師に相談してください。
「見ながら食べ」「歩き食べ」はOK?
食事中にテレビを見たり、スマホを見たりしていませんか?
じつは、テレビを見ながら食べると肥満リスクが上がるという研究があります[*110]。
どの年齢であっても、できれば、テレビ、パソコンモニター画面などがオフになっている環境での食事が望ましいです。
食べ物の色、形を見て、香りを感じて、口に入れたときの食感も味わいながら食事をしましょう。さらに一緒に食事をしている人とお話ししながら食べるのが理想です。
また、歩き食べもNGです。お行儀が悪いということ以前に、窒息リスクが上がります[*111]。
走り回りながら食べた、多すぎる量を口に入れてしまったなど、食事に集中しないことにより、命を落としてしまったお子さんが何人もいます。
このほかにも『医師が教える 子どもの食事 50の基本』では、子どもの脳と体に最高の食べ方、最悪の食べ方をわかりやすく紹介しています。
(本原稿は伊藤明子著『医師が教える 子どもの食事 50の基本』から一部抜粋・編集したものです)
*111 https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=123 (2022年11月20日)