弱い者いじめは、いじめても文句を言わない人に向く傾向があるのは、もうおわかりですよね。ですから、その反対の「いじめたら文句を言う人」「面倒な人」になって、相手をぎゃふんと言わせてしまえばいいのです。

 ゲーム感覚でいいので、いじめられたり、嫌がらせをされたりした時は、

「これって、いじめですよね?」

「モラハラじゃないですか?」

 などと、一言だけ嫌味を返すキャンペーンを始めてみましょう。「泣き寝入りはしませんよ」という意思を示すのです。

 また、弱い者いじめをする人には、けっして動揺したり、傷ついたりしている姿を見せてはいけません。相手は動揺したり、傷ついたりしている姿を見て喜ぶサディスティックな性格の持ち主だからです。

 このタイプには、何を言われても「それが何か?」といった表情を浮かべながら、平然としていることが効果的なのです。

 もし、立場的なことが原因であれば、弱い者いじめをしている人の直属の上司に相談してみましょう。直属の上司があてにならない場合には、その上の上司か人事部にかけあうことも視野にいれてもいいかもしれません。

 それでも効果がない場合は、思い切って「反撃」 に転じましょう。

「このことは部長や担当役員に直訴しますので」

「人事や裁判所の判断を仰ぎます」

 などと、覚悟を決めて宣言するのです。

 得てして、弱い者いじめをする人は、自分も弱い立場にあることが多いです。

 機転のきいた切り返しや適切な方法を取れば、すぐに効果が出るケースもあります。

 けっしてあきらめず、粘り強く戦っていきましょう。