特殊詐欺に加え、近年の強盗事件では、銀座の事件もそうだが、若年層の犯行が目立つ。

 物事を理解し、考察する力は当然必要であるが、「加害者になるような人間は思考力やリテラシーがない」の言葉では片づけられない、犯罪組織の巧妙さがある。

 繰り返しになるが、どうか、家族・地域で、“加害者”にさせない仕組みを理解していただきたい。

強盗被害に遭わないための
4つのセキュリティー対策

 強盗被害に遭わないためにはどうすればいいのか。

 対策としては大きくは以下の4点となる。

(1)“情報”におけるセキュリティー
・アンケートに気軽に答えない
・電話口で生活に関する情報を答えない、即座に切る
・公的機関であっても、電話は一度切り、かけ直す(その際、相手の所属部署を聞き、相手が言った番号にかけ直さず、ホームページなどで調べた番号にかけ直す)
・遠慮なく家族・警察に相談する
・自転車の青空駐輪をしない、通りから見えない配置にする(自転車によって家族構成が把握される)
・洗濯物を通りから見えないに配慮する(家族構成が把握される)

(2)家への“侵入”に対するセキュリティー
・防犯ステッカーの貼付
・防犯カメラの設置
・センサーライトの設置
・インターホンでの対応
・(窓ガラスを割れにくくする)防犯フィルムの貼り付け
・補助錠の設置
・在宅時の施錠(マンションの高層階が敢えて狙われる事例も多い)
・置き配を放置しない
・現金を自宅保管しない

(3)侵入しにくい“地域”の構築
・近所であいさつをする
・近所と情報共有(不審な下見や訪問の情報など)をする