(4)店舗におけるセキュリティー
・高額商品が陳列されたショーケースなどに大きな破損が発生した場合に、自動で警報機や非常灯が作動するシステムを導入するなど

強盗に遭遇した際の
セキュリティー対策

 また、仮に強盗に遭ってしまった際のセキュリティー対策は以下の通りである。

・抵抗しない(可能であれば外に逃げ出すのが最善だが、実際は難しいケースが多い)
・無理してその場で通報しない(犯人に逆上される可能性が高まる)
・時間と相手の言動や特徴を記憶する(話し方やなまり、衣類・靴、行動など)
・強盗が去ったことを確認した後、速やかに110番し、記憶している内容をメモなどに残す

 これまで、加害者・被害者にならないためのポイントを解説したが、強盗はそのどちらになっても多大な損失がある上、事後の悲惨さは筆舌に尽くし難い。

 愚かな思考をする者たちから成る犯罪組織だが、その手口は全く愚かではない。

 どうか、皆さんとご家族が加害者・被害者にならないよう、本稿がその一助となることを望む。

(日本カウンターインテリジェンス協会代表理事 稲村 悠)