
メガバンクに地方銀行、第二地方銀行、信用金庫に信用組合――。全国の金融機関が直近の2年間で、どれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか。ダイヤモンド編集部が独自に調査し、2025年最新版として取りまとめた結果を実名で公開。特集『融資先企業を「倒産」させた金融機関ランキング2025』の#4では、宮城県の金融機関を取り上げる。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
宮城県で融資先企業を最も倒産させてきた銀行は?
七十七銀行、仙台銀行が倒産させた企業は何社?
昨年の9月下旬、SBIホールディングス(HD)が台湾・力晶積成電子製造(PSMC)との提携解消を発表した。
PSMCとSBI HDが宮城県大衡村に半導体工場を建設することを決めたのは2023年10月だったが、なんとその総投資額は約8000億円。東北に訪れた絶好のチャンスを逃すまいと、周辺の地方銀行は色めき立った。
宮城県で圧倒的なシェアを誇る七十七銀行はその筆頭で、23年12月に半導体プロジェクトチームが発足。トップの小林英文頭取自ら、半導体プロジェクトに率先して取り組んでいた。
東北では、今後も人口減少が加速し資金需要が低迷するとみられている。それ故に、各行は政府が国策として後押しをしている半導体の新規事業に食い込もうとしたわけで、提携解消への落胆は大きい。
ビッグチャンスを逃した東北の地銀……。だからこそ従来通りの地道な地元企業への融資業務が重要なのは変わらない。
そして、地元企業を成長させて生かすのも銀行だが、危機に陥った際に命運を握るのも銀行だ。特に企業にとってのメインバンクは、倒産するのか、しないのかという局面では、重要な鍵を握る。
メインバンクとは通常、貸出金のシェアが首位で、当該企業と長年にわたって親密な関係にある銀行のことを指す。ただ、企業側と銀行側で認識が異なっているケースもある。
24年の全国の企業倒産件数は、11年ぶりに1万件を超えた。今後も倒産件数の増加と金融機関の融資姿勢が、厳しくなるのは必至とみられているが、どの銀行が今後、企業に厳しく臨むのか――。それを知るには過去に注目するとよい。その銀行の将来の行動を最もよく表しているのは、口先のきれい事ではなく過去の行動なのだから。
メガバンクに地方銀行、第二地方銀行、信用金庫に信用組合――。全国の金融機関が直近の2年間で、どれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか。ダイヤモンド編集部が独自に調査し、25年最新版として取りまとめた「融資先企業を『倒産』させた金融機関ランキング」を実名で公開する。
今回は、宮城県の金融機関を取り上げる。七十七銀行や仙台銀行のほか、杜の都信用金庫などの信用金庫も名を連ねた。
ちなみに「金融機関が倒産させた企業数の多い都道府県ランキング」は、下表の通りだ。地銀や信金、信組など主な金融業態の内訳も明記したので、ご覧いただきたい。
ランキングは、50本以上の記事として配信していく。全都道府県と全金融業態を網羅した完全版を含めて、さまざまな視点でお届けする予定だ。それでは早速、今回の宮城県の結果を確認していこう。