ゲル宿泊
今回のツアーのハイライト、ゲル宿泊です。
テレルジ・ロッジ・ゲル・キャンプで宿泊できるゲルにはふたつのタイプがあります。ひとつが「デラックスゲル」、もうひとつが「スぺリアルゲル」です。
部屋の大きさや置かれている家具はどちらも大きく変わりなく、ベッド4台、テーブル、ポット、ハンガーラックなど。デラックスゲルには追加で小さな冷蔵庫が付いている場合があります。また、どちらのタイプにも床暖房が付いています。
大きな違いとしては、デラックスゲルにはゲルのすぐ横にトイレ・シャワーが付いていますが、スぺリアルゲルには付いていないので、ゲルから少し離れた共用のトイレ・シャワーを使うことになります。
今回はスぺリアルゲルに宿泊しましたが、トイレもシャワーもとても清潔で問題ありませんでした。シャワールームは着替えスペースとシャワースペースが分かれています。鍵付きのロッカーなどは無いため貴重品はゲル内に置いておいたほうがよさそうです。ドライヤーは1台のみのため、使用する場合は混雑する時間帯をずらすか、もしくは持参したほうがよいでしょう。
またゲル内には電気が通っていますが、コンセントを刺せる場所は1ヵ所だけなので、延長コードや複数機器の充電ができるバッテリーなどを持ち込むとよさそうです(筆者は電源タップを持参しました)。
宿泊した日の夜はあいにく天気が悪く星は見えませんでしたが、晴れている日の夜空は圧巻だそう。ゲルの外には小さなテラスがあるので、真っ暗な中テラスでのんびりと星空を眺めるのもゲル宿泊の醍醐味のひとつだと思います。
朝食は敷地内のレストランにてビュッフェ形式。パンや卵、ソーセージ、フルーツなど一般的な洋食メニューです。
朝食後はチェックアウトし、ウランバートルに帰ります。道中、高さ40mを誇るチンギス・ハーン像と博物館を見学します(チケット代はツアー代金に込み)。
通常はそのままホテルまで送ってもらうだけなのですが、今回はガイドの方のご厚意でスーパーマーケットに寄ってもらい、モンゴル人にも人気のモンゴル塩や、おすすめのおみやげを紹介してもらいました。
どちらのツアーも、ガイドの方のおもしろい話やわかりやすい説明でとても充実したものとなりました。日程に余裕を持って旅行する方は、ぜひツアーの利用をおすすめします。
まとめ
相撲やゲル、馬頭琴などのイメージはあっても、どこか遠い国のような印象があるモンゴル。実際には飛行時間が東南アジア諸国よりも短く、気軽に訪れられる国です。2021年には日本のODAで新チンギス・ハーン国際空港が開業し、空港内にはラーメン屋「麺家 あくた川」も出店しています。今はまだ空港の外には何もありませんが、これからまた日本のODAで開発が進んでいく予定です。
今回は旅行レポートとしてモンゴルの情報や町の様子、ツアー詳細を紹介しましたが、訪れるべき観光スポットやおすすめのショッピングモールとおみやげ、レストラン・ホテルの情報、市内の地図や各エリアの歴史などは『地球の歩き方 モンゴル』に詳しく掲載されています。
これからモンゴルはさらに暖かくなり、草原も青く茂り絶好の観光シーズンに入ります。夏休みの旅行先のひとつとしてモンゴルを検討してみてはいかがでしょうか。
どこまでも続く大草原、点在するゲル、のんびりと草を食む羊、疾駆する馬。遊牧民族の文化と草原の国、モンゴルの魅力を徹底紹介するガイドブック。大自然の中で、馬やラクダに乗り、フィッシングに興じ、川下りをしてアクティブに遊び、ゲルに泊まって満天の星を眺める。モンゴルならではの爽快な旅の楽しみを満喫しよう!
※本記事は『地球の歩き方』からの転載記事です。