運営会社が反論、さらなる炎上に
「世界からのサプライズ動画」の屋号を取得しサービスを提供している「MIYABI INTERNATIONAL INC.」は5月23日夜にツイッターのアカウントから「ジャにのちゃんねるの皆様に私たちのサービスを利用していただいたことで各所で炎上をもたらしている件について、私たちからも発信させていただきます」とツイート。
「先ず最初に申し上げたいのは、ジャにのちゃんねるやそのメンバー、延いてはジャニーズ事務所さんたちを批判するのは、著しく筋違いです。彼らは決してアフリカ系の方達を『笑い物にしている』のではありません」と続け、搾取や出演強要などの人権問題はないことや、アフリカに限らず、ウクライナやバングラデシュ、エジプトの人々も登場していることを説明した。
さまざまな地域に撮影部隊がいたが、コロナの影響もあって「需要が伸びず」、現在は人気のあるアフリカに撮影チームが多く残っている状況なのだという。
さらに、動画を差別的と批判する人に対して「これはあくまでも私達の見解ですが、私達のサービスを差別的だと言われる方は、私達の動画の出演者に対して『自分の方が優位である』という潜在的な意識をお持ちなのではないでしょうか」と反論している。
このツイートが残念ながら炎上に油を注ぐかたちとなってしまい、さらなる批判を招いている。
差別を指摘する側に対して「差別だと思う方が差別だ」という切り返しはよく見られる光景で、差別問題を訴える人にとってこれは、差別に無自覚な人の常套(じょうとう)句とも言える返答だからだ。
炎上は批判と擁護が入り乱れるものだが、今回も運営会社を擁護する声ももちろんあり、何の差別要素もないのに批判者が現地の人から仕事を奪っている……といったコメントも見られる。
これまでもネット上で繰り返されてきた差別問題の指摘とそれへの反発が、ここでも起こっている。
人は自分が面白いと感じたものを「差別」と言われれば、瞬間的に反発したくなるものなのだろう。これでは、差別だと指摘する人と、反発する人の溝は深くなるばかりに見える。