未明の空に繰り広げられる太陽と月の競演
初めての熱気球ライド。気球の下に取り付けられたバスケットに乗り込むと、浮上時と着陸時の態勢を確認されます。地上に繋がれていたロープを解き放つ瞬間、緊張が走りますが、大きく揺れることもなくスムーズに上昇。地上で見送るスタッフや、スタンバイ中の気球がみるみる小さくなっていきます。東の空では上り始めた太陽が地平線を赤く染め、反対側には名残惜しそうな月がほの白く光っているのが見えました。
地上1,000mの上空から野生のガゼルを発見!
熱気球ライドでは、地上1,200m近くまで上昇。外気温はかなり低いのですが、ガスバーナーで気球内の空気を温めているので寒さは感じません。バーナーとロープが風にはためく音以外は静寂の世界。その異空間から地上を俯瞰していると、日常のすべてから解放されるようです。果てしなく広がる砂漠には、ポツリポツリとキャンプや発電施設があり、移動中のラクダの群れや野生のガゼルの姿も発見しました。
この日は風がほとんどなく、穏やかな熱気球日和。明け方から出発するのは、朝のほうが風が安定して条件がいいため。地上1,000m以上まで上がるとはいえ、熱気球はとても安全で楽しい乗り物であることを実感しました。その証拠に、「高所恐怖症だから、無理かも~!」と搭乗前に話していた同行者も、「不思議なほど、全然怖くなくて快適!」と空のバルーン散歩を満喫していました。