16年から、高齢の杜氏に代わり、鳥取県の酒蔵で働いていた齋田泰之さんにバトンタッチ。生酛造りと酒米作りの経験者で、滋賀に移住後も酒米の玉栄を栽培する。一年中、生酛の燗酒を飲む超燗酒派で、北島さんと目指す方向が一緒という頼もしい存在だ。「齋田杜氏は米作りの先に酒造りがあるという考え方。生き物を育てる目で、米から酒を醸します」。生酛路線は軌道に乗り、県外からも取引依頼が増えた。田んぼから始まる人力で醸す生酛の酒、「高速道路を人力車で行くようなものですが」と、北島さんは笑う。

新日本酒紀行「北島」北島 玉栄 生酛 純米
●北島酒造・滋賀県湖南市針756●代表銘柄:北島 生酛 純米吟醸、北島 生酛 純米、北島 燗ガエル 生酛純米、エン 生酛純米、御代栄、塩ゆず酒●杜氏:齋田泰之●主要な米の品種:玉栄、渡船、吟吹雪
新日本酒紀行「北島」旧東海道に立つ蔵 Photo by Yohko Yamamoto
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