誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy精神科医Tomyきょうのひとことの“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】寝る前の“スマホ離れ”がもたらした意外な出来事Photo: Adobe Stock

スマホはなんでも解決してくれる

スマホは暇つぶしにもなれば、わからないことも解決してくれる便利なツール。多くの人が朝から晩までスマホを手放さない生活を送っています。

しかし、なんでも解決してくれるスマホの便利さに慣れてしまうと、知らず知らずのうちに、不便さに対応する能力が衰えてくるんですね。

不便なことをなんとかしようとするところで創意工夫が生まれたり、脳に刺激が加わったりするわけです。

スマホで脳がマンネリ化?

スマホは、とても効率的で合理的なツールですが、それだけだと、脳がマンネリ化する恐れもあります。マンネリ化するということは、楽しくないということにもつながります。

そもそも生きることを楽しむためには、「変化」「揺らぎ」が、ひとつのポイントになるのです。

スマホの代わりに
手にするようになったもの

当たり前のことですが、人は自分を助けてくれる便利なものは手放そうとしませんから、あえてちょっとした不便さを自分に与えることも大事になってきます。

そのためのキーワードは「便利さを制限する」ということ。そこで試しに、寝る前の時間はスマホを手放すことにしてみたんです。

するとどうなったかというと、本を読むようになった。もともと読書が大好きだったのですが、スマホを手放さなくなってからというもの、気がつけば読書量がだいぶ減っていたことに、あらためて気づかされました。

ちょっとした“スマホ離れ”が
新たな楽しみをもたらした

これがとても楽しいんですね。本を読むとき独特の時間の流れだったり、まったりとした雰囲気を思い出して、すごく充実感が得られるんです。

スマホを制限する時間を設けて、あえて不便な状況を自分に課したことで得られた発見でした。スマホで情報のザッピングみたいことをしているのとは違う感覚を取り戻せるようになったことが、とても嬉しくも感じられたのです。

いまでは寝る前に読書をすることが、とても愛おしい時間になっています。みなさんも一度、スマホをいじらない時間を設けてみてはいかがでしょうか。新たな発見があるかもしれません。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。