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嫌なことにどう向き合っている?
誰しも嫌なことってありますよね。その嫌なことにどう向き合うか? これは、とても大切なポイントです。
ポイントの1つは、「嫌なことは嫌だ」とまず認めること。これが意外とできないことなのです。
「好き嫌いがあってはいけない」という学校教育の刷り込みで、“嫌なことを認めてはいけない”という漠然とした思い込みがあるのかもしれません。
嫌なことを“認める勇気”
嫌なことを認めること自体、けっこう勇気のいることですし、エネルギーを使います。自分の中に嫌なことが存在していることを認め、それを受け入れなければいけないからです。
人は都合のいいことには進んで接しようとする半面、都合の悪いことは無意識に避ける特性があります。これを難しい言葉でいうと「認知的不協和」といいます。
人は受け入れがたいこと、矛盾した行動や考えを抱えたときに不快感を覚えます。そして、自分に都合のいい解釈に切り替えることもあるのです。つまり、嫌なことがあっても、すぐに嫌だと気づかなかったり、無意識に気づかないようにするようなところがあるわけです。
早めに気づいて認めてあげる
自分にとって嫌なことを認めるとストレスになるから、認めないまま受け流そうとすると、最終的にはもっと大きなストレスが自分の身に降りかかってくるようになりがちです。
だからこそ、嫌なことは早めに気づいて、認めて、受け入れることが大事なんです。
嫌なことを認識することは、好きなことを認識するのと同じぐらい大切なこと。そして、嫌なことを嫌だと認識するのは、そんなに悪いことではない。まずは、このことだけでも知っておいてください。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。