相続した不動産を焦って売ってはいけない「合理的な理由」
オススメ方法と注意点
前述したように、媒介契約の種類によって良い面、悪い面があります。個人的にオススメするのは、「一般媒介契約でお願いしても、専任媒介と同じように一生懸命やってくれますか?」と質問し、「はい、もちろんです!」と気持ちの良い返事をしてくれた不動産会社とだけ媒介契約をする方法です。
一般媒介でも一生懸命やるというのは、その不動産会社が良い買主を探すことができる自信の表れでもあります。ただ、この手は人気エリアの物件に限って使える方法かもしれません。人気が落ちているエリアの物件については、専任媒介か、専属専任媒介でやってもらわないと、なかなか買主が現れない可能性も十分にあります。
時間に余裕のある方は、最初は一般媒介で買主を探し、買主が見つからない場合に、専属専任媒介等に変更するのがいいですね。なお、専任媒介か専属専任媒介かであれば、知り合いで買ってくれそうな人がいる場合には、専任媒介がオススメです。そういったあてがまったくない人は専属専任媒介がいいでしょう。
不動産の売却は往々にして、時間をかけてじっくりと買主を探したほうが、結果として高値になる傾向があります。売り急ぎにならないように、計画的に売却手続を進めたいですね。
(本原稿は、橘慶太著『ぶっちゃけ相続「手続大全」ーー相続専門YouTuber税理士が「亡くなった後の全手続」をとことん詳しく教えます!』を編集・抜粋したものです)