テレビで紹介されて大反響となった、魔法の万能調味料「料理酒オイル」。料理酒とサラダ油を4:1で混ぜただけのこの調味料を使うと、家庭料理に「奇跡」が起こります! 野菜炒めは町中華のようなシャキシャキ炒めに、ハンバーグは老舗洋食屋ような肉汁じゅわっと系に、煮物や汁物も味が深まりコクウマに! このたび、考案者クック井上。氏のさらなる研究の成果を含めて、待望の料理酒オイルレシピ本「魔法の万能調味料 料理酒オイル いつもの料理が突然プロの味!感涙レシピ100」が出版されました。今回は、長年、料理下手コンプレックスに悩んでいた担当編集者が、料理酒オイルを使うことによって「はじめて10割、自分の料理がおいしい!」と思えた実話をご紹介します。(文・井上敬子)

料理ベタ歴30年の編集者が、人生で初めて「シャキシャキ肉もやし炒め」に成功したコツ料理酒オイルを使うと、ワザ要らずでシャキシャキの野菜炒めができる。写真:「魔法の万能調味料 料理酒オイル」より。©Taisuke Suzuki

なんだかイマイチ‥‥は、料理の腕やセンスがないから、と思っていた

 料理が大好きなのに、長年、自分の料理に対するコンプレックスが抜けなかった、担当編集Iこと、わたくし。これまで私にとって、ほとんどのレシピは「味付け」の仕方を教えてくれるものでした。レシピ通りに作れば確かに、8~9割がたは「おいしい」と思える味の料理が作れます。

 でも……、でも、しかし! 味付けはそこそこおいしくできても、なぜか、お店で食べる料理や、プロの料理家さんが作った料理とは別物……。
 たとえば、炒め物がべちゃっとしていたり、肉がジューシーじゃなかったり、煮物もなんだか味がバチっと決まってなかったり……。料理本を何冊、買っても、いろんなレシピを試してみても、なかなか「10割、完璧においしい!」と思うものができないし、時と場合によって、でき具合に振り幅があるのが悩みでした。

 でも、これは、もうどうしようもないと、長年思っていました。

 昔から、すべてにおいて、手際も悪ければ、センスも悪いわたくし……。鍋をあおったりすることもできないし、火加減や調味のタイミングを見極めるのも苦手。要するに「料理の腕とセンスがない」から、レシピがいくら素晴らしくても、これ以上、自分はおいしくは作れないのだと諦めていたのです。

 と、ところが! そんな「料理下手コンプレックス30年選手」の私を救う救世主が、このたび現れました。それが「料理酒オイル」(油と料理酒を1:4で混ぜたもの)です。

 今回の本のレシピの試作のために「料理酒オイル」を使ったら、その悩みが、ほんとうに嘘のように解決しました。そしてはじめて「自分で作ったのに10割おいしい」と思える料理ができたのです。これはまさに、涙が出るほどの感動です(そこで、本書に「感涙レシピ100」と名付けました)。

いつもと同じ30円台のもやしが見違える!

 たとえば、「肉もやし炒め」。これまでは何回作っても、いつもシナシナ、ベチャベチャになるか、もしくはシャキっとしてるけどもやしの青臭さが残るかのどちらかになり、10割、満足のいくものができたためしがありませんでした……。

 ところが、料理酒オイルを使って、レシピ通りにやってみると、いつもと同じ30円台のもやし、いつもと同じフライパン(しかもIHコンロ)なのに、人生で初めて、中華料理屋さんで食べるような絶妙な食感の「シャキシャキ炒め」ができたのです。

 コツは、フライパンに「火を通したい具材」から順番に重ねて入れることと、料理酒オイルを回しかけた後、さわらずに放置し、天地を返してまた放置し、最後に調味すること。鍋をあおったり、具材を手早く混ぜたりという必要がないので、技術がなくても誰でも同じように作れます。

 あまりの感動と興奮に、その日私は、すぐさまコンビニに走り追加でもやしを3袋購入。立て続けに3回作りましたが、いずれも安定的においしくできる! その日が、私の「もやし記念日」となったのは言うまでもありません。

 ちなみに、炒め物だけでなく、ひき肉料理や、煮物なども料理酒オイルを使って次々に試作しましたが、いずれも、自分史上最高の味を更新しました!

 もちろん、最初から、料理の腕やセンスのある方には、必要ない話かもしれません。しかし、もし私と同様に、自分の料理がなぜかうまくいかない‥‥と悩んでおられる方がいたら、ぜひとも本書を参考に、試していただけたらと思います。