東京理科大学の大学生だったとき、夏休みの暇つぶしで突如「そうだ、投資をしよう!」と思い立った。証券口座を開設して、家庭教師のアルバイトで稼いだ貯金を“タネ銭”をほぼ全額投入。知識ゼロ・経験ゼロの状態から投資をしてみたものの、わずか2週間で全額、溶かしてしまった……。そこで投資を諦めず、本腰を入れて勉強。ベンチャー企業に入社してから本領を発揮して、1銘柄だけでも億単位のリターン(売却益)を得るなどして、入社4年で独立。そこで得た投資の最終結論は、常識の真逆をいく「小型株集中投資」という手法だった。その投資法を1問1答のクイズ形式で楽しみながら学べる『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)の著者が、アマチュアだからこそプロに勝てる“儲かる株の見つけ方”を基礎の基礎から応用まで解説する。
会社に利益をもたらすという視点
【前回】からの続き 投資家マインドが身につけば、仕事に対する視野が広がり、経営陣と話が噛み合うくらいになります。
当然、そんな従業員はとても希少な存在なので、仕事の評価が高まり、出世の道が拓きやすくなるわけです。
投資をするようになると、目の前の仕事をこなすだけでなく、投資家の目線で会社に利益をもたらす仕事を提案できるようになったり、「自分の勤務先は投資すべき対象なのかどうか?」を考えたりと、高い視点と広い視野でビジネスをとらえるようになります。
経営者より高い視点に立つ
投資をするようになって「直属の上司より、さらに上の経営陣から評価されるようになった」という声を私はよく聞くのですが、それは投資家目線で物事を考えられるようになったからでしょう。
資本主義の仕組みでは、会社の経営者をクビにできるのが「株主=会社のオーナー」。経営者より高いポジションにいるともいえます。
資本主義の勝ち組になる
つまり、投資を学んで投資家目線を身につけるということは、資本主義の勝ち組になるということ。
あなたの勤務先は、投資家目線からすると、投資をしたくなる会社でしょうか。今後も伸びていく期待が持てますか?
投資家目線に立つと、視点が上がり視野も格段に広がって、見える世界が変わってきます。
※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)の著者によるものです。