一般的な玄米以外の種類
スーパーなどのお米売り場に行くと、普通の玄米だけでなく「発芽玄米」「ロウカット玄米」など様々な名前の玄米が並んでいます。それぞれどう違うのか、何を選べばいいのかわからない方も多いのでは。ここからはその違いや特徴を説明します。
【無洗玄米】
無洗米と同じ工程で加工した、とがなくてもそのまま炊ける玄米のことです。玄米と同じような栄養価を保ちつつ、といだり、浸水の手間をかけたりしなくても手軽に炊けます。玄米食をこれから始めてみたいという方におすすめです。
【発芽玄米】
玄米をわずかに発芽させたものです。発芽することで「GABA」という成分が大幅にアップすることが注目されています。GABAは、γ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)の略語です。GABAは、白米や玄米にも含まれている成分ですが、発芽玄米では、白米の10倍、玄米の2~3倍増加すると言われています。
GABAには、リラックス効果、ストレス軽減、脳の働きの活性化、中性脂肪の増加抑制、血圧を抑えるなどの働きがあると言われています。また、玄米の食べにくさや消化の悪さなどがありますが、発芽玄米にすることで消化吸収しやすくなります。
【ロウカット玄米】
玄米についている「ロウ層」を取り除いた玄米のことです。玄米の表面には生育が終わるまで水分を吸収しないように、お米を守っている表層(ロウ層)があります。そのために、玄米は白米より水分を吸収しにくく、白米よりも浸水時間や炊飯時間が長く必要なのです。
ロウカット玄米はロウ層を削ってある分、水分を吸収しやすいので、白米と同じように炊くことができます。玄米に比べるとやや栄養価は落ちますが、素早く炊きたい方や、玄米が苦手な方にはおすすめです。
※「ロウカット玄米」は、東洋ライス株式会社の登録商標です。
【若玄米・青玄米・緑色玄米】
白くなり切らなかった、緑色のお米です。完熟直前で葉緑素が残っており、緑色に見えます。小粒で外皮部分が多いのが特徴で、この外皮には食物繊維、ビタミンB1、ビタミンE、フィチン酸、クロロフィルなどの成分が含まれています。小粒で柔らかく消化しやすいので、胃腸に負担をかけることなく取り入れることができます。
紹介したものの他にも、玄米を食べやすくするために、アズキと塩を入れて炊く「玄米アズキごはん」や、アズキと塩を加えて炊いてから数日間保温し、熟成させた「寝かせ玄米」「酵素玄米」などと呼ばれる食べ方もあります。普通の玄米ご飯よりも柔らかく、もっちりとした食感で食べやすいのが特徴なようです。