親としては、学びの土台となる学校での勉強をおろそかにしてほしくない。一方で、「こっちは忙しいんだから、学校の宿題くらい自分でやってほしい」という親の都合もあるでしょう。仕事から急いで帰って、夕飯づくりや片づけなどやることが山積みなのに、思うように事が進まないとイライラしてしまう。これもごく自然な感情です。

 とはいえ、ここでイライラの感情をぶつけてしまえば親子バトルに発展するのは目に見えています。理想的なのは、子どもが自分から宿題に取りかかり、その間に親は家のことをやっておく。そのためには強く言いたい気持ちをいったん横に置いて、子どもの気持ちに寄り添うことが解決の近道になります。

子どもに「なんとかなりそう」と思わせる

 宿題を自分から始めようとしない。時間がすぎても終わっていない。このような状況のとき、大人は「できている」「できていない」で判断してしまいがちです。でも、ここではまず、“なぜ勉強に取り組めていないのか”に目を向けましょう。

 人生経験が豊富な大人と違い、子どもは「いつ、何をしたら予定までに終わりそうだ」という見通しを立てる力がまだ育っていません。また、何かをやり遂げなければならないとき、それが無事に完了するかわからないと不安になります(大人も同じですね)。

 なかなか宿題に取りかかれない子の多くは、「何から始めたらいいかわからない」「ちゃんと終わるか自信がない」という不安を感じていて、なおさら身体が動かないのです。

 そこでポイントとなるのがセルフイメージ。「宿題が終わっている自分」をイメージさせてあげると、身体が動きやすくなります。届ける言葉は「○○しなさい!」という命令ではなく、問いかけです。

 順番は次の3ステップで進めてみましょう。