大谷翔平選手が愛読する
中村天風の言葉
まずは、身近な人に感謝することを習慣にするのです。たとえば、親子の関係を見直してみましょう。
この世に生を享けたのは親がいたからこそですし、手塩にかけて育ててもらったから、いまがあるのです。でも、それをすっかり忘れて、親の愛情を「あたりまえ」だと思うようになっていませんか?
一度は深く考えてください。きっと、「そうだ。あたりまえだと思っていたけれど、本当に親がいたからこそ、いまの自分があるんだ」と思いあたるシーンが、いくつもよみがえってくると思います。
それが、感謝の習慣を身につける原点です。結婚披露宴の席では、花嫁が親御様への感謝のお手紙を読むことが多いのですが、やはり感動的なシーンになりますし、親御様は感激でいっぱいになります。感謝の気持ちを表すのはなんて美しいのだと感じる時間です。
感謝探しの輪を、親ばかりではなく、兄弟姉妹、友人へと広げていきましょう。そうすれば、きっとたくさんの感謝が見つけられるはずです。
アメリカのメジャーリーグで大活躍している大谷翔平選手は、実業家で思想家だった中村天風(1876~1968年)の著書を愛読しているそうですが、最後に、その中村天風の言葉を挙げておきましょう。
「感謝するに値するものがないのではない。感謝するに値するものを、気がつかないでいるのだ」
あたりまえに見えることも、すべて感謝するべきものばかりです。それを見逃してはいけないよ、ということでしょう。