岸田首相の発言に見る
筋金入りの増税主義者である証拠
真面目なだけで仕事ができない、そういう人は世の中たくさんいるが、岸田首相はそうした部類の人であろう。「聞く力」が、補助金や各種手当が欲しい人の声にばかり発揮され、国の経済発展に何も寄与していないのが現実である。
また、世論の反発を受けて増税案・国民負担増案を回避し続ける岸田首相への評価として、最近になって「岸田首相が増税主義者ではないのではないか」という主張をする人がいる。しかし、岸田首相が筋金入りの増税主義者であることは過去の発言から明らかである。
岸田首相が、首相就任前の19年2月8日『第198回国会 衆議院 予算委員会 第4号』において、このような発言をしている
「消費税の引上げ、もちろん重要なことだと思いますが、この引上げをぜひ円滑に行うこと、日本の国として、消費税の引上げを円滑に行って、引上げの成功体験をしっかり実感すること、これは大変重要なことだと思います」
「日本の活力、未来を考える場合に、やはり大きな財源を考えていかなければなりません」
「消費税を引き上げる、ぜひ、この引上げを円滑に行うことによって、引上げの成功体験を国民の皆さんとともに実感し、未来を考える、こういったことの意味は大変大きい」
「国民の皆さんに負担をお願いする、日本の政治は、こうした負担のお願いについてはずっと及び腰になってきました。特に、消費税の引上げ、これはトラウマになってきた、選挙との絡みでずっと及び腰になってきた、こういった時代が続いてきました」
「しかし、今言ったようなこれからの日本を考えた場合に、やはり、負担をお願いする、こういったことに日本の政治は真っ正面から向き合う勇気を持たなければならないのではないか、こんな問題意識を持っています」
これらの発言は、岸田首相が筋金入りの増税主義者であることの根拠となっているものであり、岸田首相がそれを否定するというのなら、まずこれらの一連の発言の撤回をしなくてはならないだろう。