頭の回転が速い人の伝え方

 皆さんが会社の同僚から、地元の友達との話を聞かされている設定です。まずは、頭の回転が遅い人の話し方です。

「この前、地元の友達で飲んだんだけど、Aってやつがいて、そいつは元々何でもできるタイプだったのよ。それで、良い大学でて、良い会社に勤めてるんだけど、今度、転職しようかなって言ってて、なんで?って聞いたら「仕事がつまらなくなった」って言うの。気持ちはわからなくもないけどさ、それだけで辞めるのもったいなくない?どう思う?」

どうでしょうか。読んでいる途中でもう嫌になった人もいるのではないでしょうか。解説の前に、先に頭の回転が速い人の話し方を紹介します。以下です。

「地元の優秀な友達が、仕事がつまらないっていう理由で転職考えてるらしんだけど、もったいないと思わない?どう思う?」

 いかがでしょうか。言いたいことは同じで、長さは半分以下になりました。

 簡単な解説をすると前者と後者の違いは「予備知識と伝えたいことのバランス」にあります。前者は友人がどういう人なのか細かく伝えようとしてしまい、話のメインに辿り着く前に飽きてしまいます。

 対して後者は友人の特徴を「優秀な友達」の一言にまとめることで、シンプルに言いたいことを伝えています。なぜなら、聞いている人からするとその友人の詳細にはあまり興味がないからです。

 もしかすると前者の方が色々と考えているのかもしれませんが、相手からすると話が長いだけの人で終わってしまいます。そうならないように、「どうしたら、最短距離で相手に伝わるのか」を考えることが大事でしょう。

 ほんのちょっとの意識で、大きく変わることですので、「話が長い」と言われてしまう人などは、ぜひ頭の片隅に入れておいていただけると嬉しいです。