短時間で成果を出している人がいる一方、頑張っているのに成果が出ない人もいる。この違いは何だろう? 経営の最前線で20年以上、成果上げられる人と上げられない人の差を徹底研究してきた人物がいる。東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」第1位、フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」4度受賞の木下勝寿社長だ。「20年に一冊の本」とミリオンセラー会計士に絶賛された『売上最小化、利益最大化の法則』に続き、「やる気に頼らず楽しく続けられる」と話題となっているのがベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』だ。【がっちりマンデー!!】SNSで「ニトリ」似鳥会長と「食べチョク」秋元代表から「2022年に読んだオススメ本3選」に選抜され話題となっている。本稿では、本書より一部を抜粋、「最短時間で最大の成果を出す方法」を紹介する。

【9割の人が知らない】「リモートワーク」と「アマゾン」の共通点

「リモートワーク」と「アマゾン」の共通点とは?

 ネット空間では、自分の興味あるものを深掘りすることができる。

 入口は小さいが、どこまでも続くトンネルのような空間だ。

 一方、リアル空間では、自分の興味のある・なしにかかわらず、あらゆるものが視界に飛び込んでくる。

 最近では、書籍をアマゾンなどのネット書店で購入する人が多くなった。

 私はリアル書店が大好きだが、アマゾン経由で購入することもある。

 アマゾンで好きな本を検索し購入すると、「読みたい」と感じる関連書籍をたくさん薦めてくれる。

 便利なので「おすすめ」にしたがって購入し、満足感も高かった。

 そのため一時期、リアル書店にまったく行かなくなった。

 ところがあるとき、たまたま書店に入って驚いた。

 自分の知らない良書、未知の分野だが興味ある本をたくさん見つけることができた。

 平積みの棚を一目見るだけで数十種類の本の表紙が目に入る。

 その中にはまったく知らなかったが、興味をそそられるタイトルの本がたくさんあった。

 一方でアマゾンの1ページの画面ではせいぜい数冊しか表示されない。

 能動的にページを進んでいかないと、数十種類の本のタイトルを見ることができない。

 アマゾンは新しい発見に向いていない

 アマゾンを使い続け、リアル書店に行かなければ、そのことに気づかなかったと思う。

自分では仕事がうまくできている、
成長していると錯覚中の人、激増中?

 リモートワークもこれに似たところがある。

 一見、便利で満足度が高く、不足には気づきにくい。

 正しい知識にアクセスするなど情報を入手する技術や、人脈が不足していたとしてもなかなかそれに気づかず、自分では仕事がうまくできている、成長していると錯覚してしまう。

 この点が要注意だ。

(本稿は『時間最短化、成果最大化の法則』の一部を抜粋・編集したものです)