そこで提案したいのが、ときには夫婦であっても、相手を「他人」と思って敬うことです。もともと夫婦とは、他人同士がたまたま縁あって家族になっただけの関係です。そう考えれば、相手に甘えたことばかり言うのはおかしいはずです。パートナーと適度な距離感で接することができれば、言葉づかいも慎重になり、より相手を気づかい、尊重し合いながら良好な関係を保てるようになります。

あ~疲れた
→テメーだけじゃねえ

(夫へのひと言35歳Nさん)

●自分だけが疲れているアピールは通用しない

 会社から帰宅した夫が、妻と視線が合うなりため息交じりに吐きがちなひと言。自分がいかに1日仕事に力を注いだのかというアピールとともに、「家の手伝いとかはしたくないから察してね」という内に秘められた願望も見え隠れしています。1日家事や育児、さらには仕事にと気合いを入れてこなしてきたなかで、そんな言葉を聞かされた日にはただただゲンナリするだけの妻なのです。

地雷ワードの言い換え
「今日もがんばってきたよ」

「あ~疲れた」はネガティブに聞こえるので、妻に甘えたい、労ってもらいたいというときには言葉をポジティブに変換しましょう

夫婦関係でストレスをためないコツとは?
相手とのやりとりでは「思いやり」を挟む

 地雷ワードをはじめ、パートナーに対する不満の蓄積は、夫婦関係に亀裂を入れかねない大きなストレスの一因となります。

 お互い、もしくはどちらか一方に過度にストレスがかかった状態が続くと、家庭そのものが我慢を強いられる場所となってしまいます。すると、いずれどこかで二人の関係にほころびが生じ、挙句の果ては離婚の二文字すら見えてくることだってありうるのです。

 そんな事態に陥らないために大切なのは、家庭内でなるべくストレスをためないことです。

 ではここで、そうならないためのコツをご紹介しましょう。