短時間で成果を出している人がいる一方、頑張っているのに成果が出ない人もいる。この違いは何だろう? 経営の最前線で20年以上、成果上げられる人と上げられない人の差を徹底研究してきた人物がいる。東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」第1位、フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」4度受賞の木下勝寿社長だ。「20年に一冊の本」とミリオンセラー会計士に絶賛された『売上最小化、利益最大化の法則』に続き、「やる気に頼らず楽しく続けられる」と話題となっているのがベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』だ。【がっちりマンデー!!】SNSで「ニトリ」似鳥会長と「食べチョク」秋元代表から「2022年に読んだオススメ本3選」に選抜された。本稿では、本書より一部を抜粋、「最短時間で最大の成果を出す方法」を紹介する。

リモートワークの欠点を補う「《社内人脈資産》の法則」とは?

リモートワークの意外な要
《社内人脈資産》とは?

 仕事をしていくうえで職場の仲間との関係は重要だ。

 これを《社内人脈資産》と呼ぶことにしよう。

 《社内人脈資産》と情報のインプット量は比例する。

 リモートワークになっても、《社内人脈資産》の多い人は仲間からさまざまな情報が入る。

 一方、《社内人脈資産》が少なく、情報のリサーチ力がない人は、リモートワークになった途端、入ってくる情報量が一気に少なくなる。

 もしくは情報量が多くても偏りがちだ。

 リモートワークだけに限定してしまうと、仕事の内容も限られてくる。

3つの働き方

 こうなると、次のような働き方にならざるをえない。

1「内職」型
……インプットを必要としない単純作業。データ入力などの単純作業はリモートワークでも可能だが、高い給料は望めない

2「プロ人材」型
……培ったスキルを使い、個人で仕事を完結。ただし、クラウドワークスやランサーズなどに登録しているプロ人材、低賃金請負人材と比較される覚悟が必要

3「支社長」型
……メンバーをオンラインでマネジメントしながら業務を行う。そもそも支社にいる人は本社から見ればリモート状態と同じだ

 さらにいえば、2「プロ人材」型には特別なスキルが必要だ。

 そして、あなたの長所を知り、的確に仕事を振ってくれる《社内人脈資産》があって初めて成り立つ。

 もしその人が異動したり退職したりすると、思うような仕事ができなくなる可能性がある。

 3「支社長」型は、高いマネジメントスキルが必要になる。

 当社の副社長は、コロナ禍になる前から東京支社(2022年7月に札幌と東京の2本社化)に一人でいて、札幌本社のメンバーをリモートでマネジメントしていた。

 2や3を目指すなら、今よりスキルアップが必要だ。

 そのためには、リモートワークをするにしても、いったん出勤形態をリアルに戻し、インプットの技術や《社内人脈資産》をつくり、その後、再びリモートワークに戻すといいだろう。

(本稿は『時間最短化、成果最大化の法則』の一部を抜粋・編集したものです)