開成・桜蔭・筑波大駒場・渋谷幕張…。東京・吉祥寺を中心に都内に展開している進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、特にエリート父親層から圧倒的な支持を集めている。本連載では、『男の子の学力の伸ばし方』などの著書があるVAMOSの代表・富永雄輔氏に「保護者からよく聞かれる質問とその回答」を聞いた。

「子どもの社会の学力」を高めるために最初にやるべきこと・ベスト1Photo: Adobe Stock

「社会」が得意な子にするには

Q.子どもの社会の学力を上げるために、まず取り組むべきことは何でしょうか?

 社会については、「座学」を軽視しないことが大切です。特に社会が好きではないお子さんについてこれは言えると思います。

 歴史の知識をつけるためには、歴史漫画を読んだほうがいいとよく言われますし、地理であれば旅行にいっぱい行ったほうがいいですよなんて言われますよね。

 たしかに、こういった学び方も重要ですし、やったほうがいいと思います。

 お子さんの知識を増やすために、いろいろな場所に連れていってあげている親御さんもいらっしゃると思います。

 ただ、社会の成績を伸ばすという点においては、それ以上に1~2冊の参考書をちゃんと勉強をさせたほうがいいでしょう。

 中学入試の社会という教科は「暗記問題が6割以上」を占めています。体験型の学習だけで、社会という教科全体の知識を覚えていくのは難しいと思います。

 暗記を避けて通れない教科である以上、きっちり座学で学ぶことが大事です。これは算数の九九と同じですね。

 覚え方には、「書く」「話す」「見る」「聞く」など、いろいろな方法がありますが、これはお子さんの得意なやり方でやらせてあげましょう。

 話をまとめると、社会の勉強は「座学」がベースです。それ以外の学び方は、あくまでも補助的なものと知っておくといいでしょう。