たとえば、残業代を含めた給与で生活が成り立っているサラリーマンがいたとします。ところが会社の方針で「定時で帰れ」ということになり残業代が付かなくなり、生活が苦しくなったとします。
一方で人手不足で困っている居酒屋があるとします。夜7時から10時まで手伝ってくれる人が見つかれば助かるとします。このケースだと仮にこのサラリーマンが退社後、3時間居酒屋で働ければ双方が助かるはずです。
ところが現在の法律ではこの居酒屋は最初からサラリーマンを残業代込みで雇わなければいけないと法律で決まっています。法定ルールでは25%増で賃金を支払う必要があり、結果として居酒屋はこのサラリーマンを雇うことを躊躇(ちゅうちょ)します。この障壁を取り除こうというのが今回のニュースです。
さて、日本企業は伝統的に副業を禁じてきたのですが、政府の後押しもあり副業を認めるように就業規則を変える企業が増えています。さまざまな調査から推定すると副業OKの会社は日本全体の4割弱まで増えてきていて、今後副業を容認する方針の会社を加えると半数を超えています。一方で実際に副業をしている人の比率はまだ1割弱といったところです。
もしあなたがこの先、副業をするようになるとしたら、あなたの生活や人生設計はどう変わるのでしょうか?その未来は、あなたが副業を何の目的で行うのか、そしてどのような仕事を選ぶのかによって変わります。3つのポイントで考えてみたいと思います。