キーワードは「堆肥化可能」
使い捨てでも地球に優しい

 2つ目は、堆肥化可能なお皿やカトラリー、ストローなどが販売されていることです。イタリア人は週末になると、家族や友人たちとバーベキューなどをして楽しむことが多く、使い捨てプラスチックのお皿やコップなどを使用する頻度は少なくありません。

 しかし2022年、イタリアでは使い捨てのプラスチック製品の販売禁止が施行され、違反者には重い罰金が課せられるようになりました。このことから、堆肥化可能なお皿などが店頭に並ぶようになり、今ではそれらを使用するのが当たり前になっています。

「なぜモノを捨てないか」イタリア人の義母に聞いたら、かえってきた世界規模の答え堆肥化ができる紙の使い捨て皿 Photo by S.T

 3つ目は、ほとんどの国民がエコバッグを使用しているという点です。最近、日本では海外のエコバッグが「かわいい」と注目を集めているようですが、イタリアでもさまざまなエコバッグがあり、それぞれのスーパーが独自ブランドのエコバッグを販売しています。レジ前にはカラフルなエコバッグが並んでおり、手軽に購入できるようになっています。

 また、万が一エコバッグを忘れても、有料の買い物袋を利用できます。この買い物袋も堆肥化可能なプラスチックが使われています。徹底していますね。

「なぜモノを捨てないか」イタリア人の義母に聞いたら、かえってきた世界規模の答え筆者が普段使っている、スーパーオリジナルのエコバック  Photo S.T.