情報のパイプが太くなるのは、頼られているからです。これは人間関係の強さも意味します。重要な仕事、やりがいのある仕事が回ってきます。
そうなれば、上司との接触頻度も増え、上司の考え方や仕事の進め方を学べます。
仕事の方向が予測でき、先手を打って準備ができます。
組織の栄養、「ほうれんそう」がいちばんできる人になりましょう。
報告、連絡、相談が多いと、情報のパイプが太くなります。
情報のパイプの太さは、信頼関係を意味します。
ルール43 成功の報告より価値ある報告
仕事がうまくいった、成功した報告はやりやすいのですが、失敗したことはどうでしょうか。
「納期に間に合いそうにありません」「不良品がでました」
悪い報告をすると、上司は不機嫌になります。
「何をやっている。しっかりやれ」と、怒鳴る人もいます。
失敗に終わったことや予定どおり進まないことには、報告をためらいます。なかには隠そうとする人もいます。
これは絶対にやってはいけないことです。
失敗を隠してはいけません。だれにも失敗はあることです。
叱られてもくじけないでください。先輩も上司も新人の頃は叱られて育ってきたのです。
部下からの報告は、現場の状況を判断する貴重な情報です。
だれでも、よい報告を聞きたいのはあたりまえです。しかし、仕事が順調であることや、成功して終わったことは、もうすんだことです。
ところが、何か問題が発生し、対応策を考え対処していくことは緊急を要することです。
これに遅れると小さな問題がこじれて大きな問題になります。
悪い事態を早くつかんで問題が小さいうちに解決しておくことが、上司の責任となります。