創価学会の池田大作名誉会長が11月15日、老衰のため95歳で亡くなった。池田氏はどのようにして創価学会を世界的な宗教団体に拡大させたのか。カリスマ指導者の死去は、創価学会にどのような影響を与えるのか。プロテスタント神学を学んだ宗教専門家でもある佐藤優氏が語った。(作家・元外務省主任分析官 佐藤 優、構成/石井謙一郎)
池田大作氏の逝去が
死後3日を経て発表された理由
創価学会名誉会長の池田大作氏が逝去しました。すでに近親者のみで家族葬を終え、11月23日には戸田城聖・第2代会長以来となる「創価学会葬」が執り行われますが、これに参加できるのは学会員に限られます。外部の人々とのお別れの会が後日、開催される予定です。
死後3日を経て発表された理由について、大作氏の長男で創価学会の主任副会長・池田博正氏が創価学会の公式サイトで明らかにしています。
昨日(17日)午後、原田会長の導師で家族葬を行い、本日(18日)午前、長谷川理事長の導師でお見送りし、荼毘に付しました。
母は大変元気で、皆さんに伝えてほしいとのことで、次のように語っていました。
「もともと医師からは、30歳まで生きられるかどうかと言われていた主人が、信心と戸田先生の薫陶のおかげで、ここまで長寿を重ね、使命を全うすることができました。
10年以上前に『この後は 妙法に説かれる不老不死のままに永遠に指揮を執る』と語りつつ、幸いすべてを託してバトンタッチできましたので 安祥としていました。
今日まで支え、共に広布に邁進してくださった会員同志の皆様に心から感謝申し上げます」
以上、母が語っておりました。
尚、本日まで、このことの公表を控えておりましたが、創立記念日の諸行事、なかんずく学園の行事を予定通り行ってもらいたいとの、家族の意向からです。
父も、きっと、その通りだと言ってくれていると思います。
11月18日は、創価学会の創立記念日でした。発表を遅らせたのは、予定されていた行事に影響を与えないようにするためだったのです。