徐々に入会希望者が増えていたので悩んだ時期もあったというが、サービスの磨き込みを優先した結果、11人が半年間継続して使ってくれた。退会した1人も、別の習い事との日程の兼ね合いで止むを得ないかたちだったという。

カリキュラムの内容にも自信がつき、多くのユーザーに半年以上使ってもらえる手応えを掴めたタイミングで、本格的にサービスの提供をスタート。上述したとおり現在の会員数は500名を超え、入会希望者も2000人以上集まっている状況だ。

2021年にはXTech Ventures、日本スタートアップ支援協会、東京地下鉄、個人投資家などを引受先とした第三者割当増資により総額約6200万円の資金調達も実施。体制を強化しながらプロダクトの改良も続けており、今後はゲームタイトルの拡大やレッスン言語の拡大にも取り組んでいく計画だという。

「バーチャルの世界の中で(英語を)教えるという観点では、自分たちはメタバース教育企業だと考えています。ゲームだけにこだわるというよりは、バーチャルの世界で学ぶ環境を整えていきたいです。場合によってはアバターを介して別人格で学べるような環境を用意しても良いかもしれない。今でも生徒がつまづいた時に『今失敗したのはゲームの中のキャラクターなんじゃない?』と言って勇気付けることがあります」

「スキルが本人につくのであれば、別人格で学んでも良い。将来的にはゲーム以外のプラットフォームも含めたメタバース世界での教育企業として、多くの人にサービスを届けていきたいと思っています」(真鍋氏)