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「オタ活 to Earn」を加速させるWeb3時代のファンコミュニティ実現へ

「最近はPlay to Earnなどの言葉をよく耳にするようになりましたが、Gaudiy Fanlinkが実現しようとしているのは『コミュニティ活動 to Earn』や『オタ活 to Earn』のようなイメージが近いです」

Gaudiy代表取締役の石川裕也氏はWeb3時代のファンプラットフォームをうたう自社サービスの世界観についてそのように説明する。

Gaudiy Fanlinkはコンテンツホルダーがファンと共同で熱量の高いコミュニティを構築するためのサービスだ。IP独自のコミュニティ内ではコンテンツの視聴やチケットの購入、他のファンドの交流などが可能。またブロックチェーン技術の活用によってファンの活動を蓄積し、熱量の高い活動やコミュニティへの貢献度合いなどに応じて、インセンティブというかたちでファンに価値を還元できる仕組みを作っている。

Gaudiy Fanlinkを活用して運営されているTIFのオンラインコミュニティのイメージ
Gaudiy Fanlinkを活用して運営されているTIFのオンラインコミュニティのイメージ

約3万4000人が参加しているTIFの公式コミュニティ「TIF Community」では、購入者のみオンライン視聴が可能なNFTチケットの販売やNFTサイン企画など、NFTを活用した複数の取り組みを実施してきた。

NFTサイン企画でライブ中にアイドルがサインを書き、その様子をリアルタイムに視聴しているユーザーだけがNFTサインを受け取れる“オンラインLIVEサイン”体験を実現。2022年8月5日から7日にかけて実施されたこの企画では、3日間でのべ数千人以上がサインを受け取った。

NFTサイン企画ではオンライン配信中にカメラの前に通りかかったアイドルがサインを書いて配布する。配信を視聴しているユーザーのみがNFTサインを受け取れる仕組みだ
NFTサイン企画ではオンライン配信中にカメラの前に通りかかったアイドルがサインを書いて配布する。配信を視聴しているユーザーのみがNFTサインを受け取れる仕組みだ

『約束のネバーランド』のオンラインコミュニティ「みんなのネバーランド」には約1万7000人が参加している。同コミュニティでは2021年に実施した体験ミュージアムと連動し、現地に来場した人だけがもらえる限定NFTやSNSでイベントの情報をシェアするともらえる限定NFTを用意。NFTをイベントのプロモーションや来場促進に活用した。

会場内のQRコードを読み取ることで限定NFTを取得できる仕組み
会場内のQRコードを読み取ることで限定NFTを取得できる仕組み

「投票キャンペーンへの参加やイベント会場への来場、(他ユーザーの)招待などコミュニティでの活動に応じてNFTやコインを提供する仕組みを通じて、実際の行動を促進するような取り組みを実施しています。従来であれば(プロモーションのために)広告会社や代理店にお金を払っていた場合でも、インセンティブを取り入れてファンの方に協力してもらうことで、リファラルで多くの人が集まるような効果も生まれています」(石川氏)

NFTを用いたプロモーションに限らず、Gaudiy Fanlinkを活用したコミュニティ施策の幅は広い。バーチャルアイドル「22/7」の育成リズムゲーム「ナナオン」のコミュニティでは、DIDとNFTを活用することで「ゲーム内で取得したアイテムを、ゲームの提供が終了した後でも閲覧できる仕組み(デジタルバックアップ)」を作った。