資金提供を受けるスタートアップ側のビジネスモデルや人材も変わってきた。近年増えているSaaS型のサービスは将来の売上が予測しやすく、金融機関も融資を検討しやすい。スタートアップであっても導入実績として大手企業を顧客に抱える例も増えてきた。

人材という観点では投資銀行やプライベート・エクイティ・ファンド出身者を始めとした「ファイナンス領域のプロ人材の流入が加速している」(山田氏)ことも、デットファイナンスが盛んになっている要因の1つと考えられる。

山田氏によると、スタートアップの経営者やCFOを話をしていても「エクイティ調達の難易度が上がっている中で、デットを織り交ぜていこうと考えている人は多い」そうで、実際に相談を受けて金融機関の担当者を紹介することもあるという。

2022年には融資枠の確保も含めてUPSIDERが467億円、タイミーが183億円のデットファイナンスを実施するなど大型の調達も見られた。今後もデットファイナンスの活用が加速していく可能性はありそうだ。