洋菓子に関心のあるユーザーが集まっているので、洋菓子店は同サービスに出店することでオンライン上の販売経路を獲得できる。商品が売れた際に20%の手数料を支払う仕組みで、これがCake.jpの収益源になる。

サイトには3000種類以上のケーキが並ぶ
サイトには3000種類以上のケーキが並ぶ

ユーザー視点での特徴はとにかくバラエティ豊かなケーキが揃っていること。近年はSNS映えするスイーツなど新しいジャンルも確立されてきていて、消費者のニーズが多様化している。その点Cake.jpはオンラインモールという特性上、近場の洋菓子店では手に入らないような商品にもアクセスできる。

「リアルな店舗だと廃棄コストの問題などもあって商品ラインナップに限りがあります。韓国のケーキを食べてみたい、子供のアレルギーに対応したものを選びたい、誕生日用なので写真ケーキにしたい。そのような細かいニーズに対応できる手段をネットで調べた結果、Cake.jpを使ってくださるような人も多いです」

「またスイーツはトレンドの移り変わりがとても早いので、それを素早くキャッチアップしながら商品作りに反映できる仕組みも重要です。自分たちの場合はSNSなどから得たニーズを基に自社工場や提携先の洋菓子店とスピーディーに商品開発ができる体制を作りました。開発から販売までを1週間〜1ヶ月くらいの期間に抑えられるのも強みになっています」(Cake.jp代表取締役の高橋優貴氏)

Cake.jp代表取締役の高橋優貴氏
Cake.jp代表取締役の高橋優貴氏

ユーザーは20〜40代が中心で特に女性が多い。利用シーンとしては誕生日祝いのケーキが7割ほどを占める。最近はミシュランを取得しているような有名店やSNSなどで人気のブランドの参画も進み、手土産や純粋に自宅で楽しむスイーツとしてなど他の用途も広がってきた。

一例をあげると大阪のパティスリーで人気があったおむすび型のケーキ(OMUSUBI Cake)はCake.jp出店後発売1カ月で1万7000個以上、1000万円を超える売上を記録したという。

出店後発売1カ月で1万7000個以上売れた「OMUSUBI Cake」
出店後発売1カ月で1万7000個以上売れた「OMUSUBI Cake」

コロナ禍で購入者が急増、売り上げは2.5倍に

全体の売上も増加中で昨年12月には単月で売上1億円を突破。直近はコロナの影響で新規ユーザー・既存ユーザー共にオンラインでケーキを買う人も増え、5月〜7月にかけてはそれぞれ前年同月比で売上が2.5倍になっているという。

こうした個人需要に加え、Cake.jpでは宿泊施設やブライダル関連など法人向けの事業も手がけてきた。わかりやすい事例としては地方の旅館や結婚式場だ。お祝い用のケーキを手配したいと思った時に近場にパティシエがいなかったり、洋菓子店がなかったりする。その場合にCake.jpが理想のケーキを手配できるように裏側でサポートするわけだ。